今年4月に発生した新型インフルエンザA(H1N1)の第二波の大流行が懸念されています。
季節性インフルエンザも新型インフルエンザも予防方法は基本的に同じです。まずは栄養と休養を十分にとって免疫力を高め、ウイルスを寄せつけない体をつくること。そして、うがいと手洗い、マスクの着用などが基本となります。
流行が始まる前に、予防法をしっかり確認しましょう。
新型インフルエンザってなに?
動物のインフルエンザウイルスがヒトの体内でも増えることができるように遺伝子が変異し、ヒトからヒトへ感染するようになったものです。季節性インフルエンザとは異なり、ほとんどの人が免疫をもっていないため感染しやすく、世界的な大流行(パンデミック)を引き起こして大きな被害が出ることが心配されています。
どんな症状?感染経路は?
季節性インフルエンザと同じように、高熱、倦怠感、食欲不振、せきなどの症状がでます。鼻水、はきけ、おう吐、下痢などの症状が出ることもあります。感染はせきやくしゃみによって飛んだウイルスが含まれたしぶきを吸い込むことで感染する飛まつ感染や、ウイルスが付着したものを触った手で口や鼻に触ることで感染する接触感染によって広がります。
予防するには?
基本は通常の季節性インフルエンザと同じです。
- 人込みへの外出は避け、外出の際はマスクをつける
- こまめに、うがい・手洗いをする
- 休養とバランスのよい食事で体調を保ち、体の免疫力を高める
- 室内の湿度を50〜60%に保つ
- 予防接種をうける
新型インフルエンザについての最新の情報は、厚生労働省のホームページから入手できます。
下記の対象者は特に注意が必要とされています。
- 基礎疾患(持病)のある患者(糖尿病、ぜんそく等)
- 妊婦
- 乳幼児
- 10代の若年層等ウイルスに対する経験の少ない人達
もしも、かかってしまったら?
すぐに医療機関を受診しましょう。ただの風邪だと甘くみてはいけません。早めに治療して体を休めることは、自分のためでもありますが、不用意にほかの人にうつさない、広げないことにもつながります。家族を看病するときは、患者は常にマスクを着用し、看病する人も感染を防ぐためにマスクをし、接した後は手を洗うようにしましょう。
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予防接種をうけましょう!
予防接種は、うけた人の70〜80%はインフルエンザにかからずに済むか、かかっても症状が軽いということが証明されています。ただしワクチンを接種してから実際に効果がでるまでには約2週間程度かかります。
新型インフルエンザワクチン接種情報
政府は10月1日、新型インフルエンザワクチン接種の基本方針を決めました。
年度内に国内産と輸入を併せて7700万人分(2回接種分)の確保を見込んでおり、国内産は10月19日から接種を開始し、年度内に2700万人分、輸入品は12月末から輸入開始し、年度内に5000万人分を予定しています。自己負担金額は6,150円(1回目3,600円、2回目2,550円)の全国一律での実費徴収となります(ただし、市町村非課税世帯は負担なし)。
なお、優先接種の対象者については、(1)医療従事者(2)妊婦・基礎疾患を持つ患者(3)1歳~小学校低学年(4)1歳未満の保護者の順としています。